悪魔の囁き
こたきひろし

悪魔の囁きをきく事がある

言うよりか
私の正体そのものが実は悪魔で
普段は人間の囁きに耳を傾けながら
生活していると言うべきなのかも
しれない

当然
私の中では
たえず悪魔と人間が絡み合って
辛味あっていたりするのだ

具体的に
それを文字にしてしまうと
私の人間性は著しく損壊していると見なされ
社会から排斥されかねないので
保身と保守を優先している

私は私の女体の卑猥を隠避するために
清楚と清潔を絶やさず
化粧を欠かさない

私は
美しいケモノになっている
優秀な遺伝子に狩られる為に

ああ娘よ
成長したお前を直視できない俺は
上に掲げた詩の一編に
お前を括ろうとしている


自由詩 悪魔の囁き Copyright こたきひろし 2019-08-25 07:13:01
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