八月の不安
田中恭平


こころに穴があきやすく
相談できるひとがない
じぶん

なんとか
するしかない

時が
癒すのを
待っているのか
ただ羽毛布団のなかで
こらえる
こらえるのみ

たらふく水を飲み
黒飴を舐めながら

一方
社会的生活とはほかに
人生を
ほうりこんでしまった
路上に
或いは
詩のなかに

それがいいのか
わるいのか
知っているのは
未来のみ

手はポケットをまさぐっている
なにもない
無情の空調のおとばかり
親身
座していていらっしゃるのは
ほんとうに仏さまでしょうか

 


自由詩 八月の不安 Copyright 田中恭平 2019-08-21 15:13:08
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