揺蕩い
田中恭平


目的がなければ
そこに行ってはいけないのか
ひとはそうしない
わたしは
何でもないものが好きだ
だから
ぶらり
ぶらり
揺蕩っている
彷徨っていると
言った方が
いいかも知れない
いつか
夕陽に
没入してしまうよ

一日の計画を
体の動きで
成してゆく

天使たちは無関心
神は退屈
気にしない
気にしない
路傍へ立つ

いつも抱いていた夢がちらつく
じぶんでなくなってしまう15分間
体に浸みこんだ
ブルースが
音を立てなくなって
久しい
悪魔はいない
ただ
うつくしい山ばかりが
見える

 


自由詩 揺蕩い Copyright 田中恭平 2019-08-19 11:33:53
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