殺して、夕立ち
秋葉竹


寂しげな
潤んだ瞳がポケットの
奥に見えてる、天涯孤独の


奔放な夜を過ごして目覚めたら
ふたりのベッドの
横には姿見


溶けるように
銀河の底に沈ませたい
三日月、細くて、儚く、キララと……
 

潮風が
少女の黒髪サラサラと
洗う海辺の、寒い、黎明


傷ついたあの恋の火を
消せなくて
走り出す夏、殺して、夕立ち



銃、はある。
ふたりのこの部屋守る為、
実弾、ちょうだい、世界と戦う!






短歌 殺して、夕立ち Copyright 秋葉竹 2019-08-17 03:01:40
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