ノスタルジア
田中恭平

水の飲みすぎで
頭痛がして
楽園はとおのく
少年的憂鬱かかえて
陽のしたから
かえってきた

わたしをつかまえる
けさのわたくし
扉は四方にあり
すべてに
鍵がかかっている
医師はなにもしらない
いつだって
医師のしらないところで
悲劇はおこる
少年的憂鬱を
かかえていれば
あゝ
説明が過ぎる

サーカスも
楽隊も
去ってしまった
野、
をおもう
風船のゴムの匂い
林檎の果汁、ベタベタする
より
一歩だけ離れて
見る
しかし
聖者になんかなれないよ
こころを回収してゆく
トラッシュ・ボックスを
蹴っ飛ばす!

 


自由詩 ノスタルジア Copyright 田中恭平 2019-08-10 11:18:37縦
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