休憩のち散策
田中恭平


浅い眠りで
いま 意識はたゆたう
冷房の効いたへや
終えたしごとをよろこぶ

蝉のこえ
ジャズ・ピアノ
ワンモア・カップ・コーヒー
欲舞う日々を律し
目を閉じたり
ひらいたりする

脳内はたいへん
たのしくもあり
苦しくもある
谷のなかを行くよう
おぼろな不安が
燃やされた氷のように
蒸気をあげている

なぜひとのように
楽しめないんだろう
なぜひとのように
脳が元気じゃないんだろう
数々の疑いが

して
消える
消えてゆく

血流がよくなるように
炎天のなかをいこう
あたらしいサンダルで
ヘッドホンして
歩き出そう




自由詩 休憩のち散策 Copyright 田中恭平 2019-08-02 10:05:20縦
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