万華鏡の恋は花咲く
秋葉竹


振り向いてしまえないのがもどかしい
あなたの眼を見ちゃ
ほら、万華鏡


まばたきの
かずだけ心に影があり
真夏の夜でもじぶんを抱いてた


友という
名前の人がここにいて
くれたら嬉しいはずなのに、闇堕ち


笑えずに
遮二無二こぼした欲望を
さがすふりする独りきりの夜


余白だけ
持っていたから君の名を
しっかり油性で書いた、こころに


コスモスであるから真っ赤な嘘が好き
風に吹かれる
錆びた空き缶


君の口にする歌詞の意味がわからない
その時間が埋める
恋のなれそめ


短歌 万華鏡の恋は花咲く Copyright 秋葉竹 2019-07-30 22:19:32
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