止まれ アドレナリン
朝焼彩茜色


お昼を食べて 抱っこして
背中とんとんねんねした

母はソファーにべっとりくっついて
あえて身動きを止める

目の奥の疲労がじゅわーっと広がって
夕方には足の裏までぐおーって届く
おまけに脳も視界も狭まって
あ、お兄ちゃん迎えに行く時間だとか
肉のポジションにまた揚げだけど いいねとか
ちょっと血を入れかえたい気持ちを流して
せっせと支度を始める

その辺の主婦 だけど
思考が飛んで飛んで野望なんか閃いて
その辺のただならぬ主婦っていう肩書きを
くっつけて 今日も走る
止まらない アドレナリン


自由詩 止まれ アドレナリン Copyright 朝焼彩茜色 2019-06-21 13:21:35縦
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