ココロにアイがなくても
こたきひろし

ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロにアイがなくても何の不便もありません
ホントです

アイしてないし
アイされてないし
アイしあってもいない
ワタシですから

夕方
狭い道沿いの空き地に
女子中学生が数人 車座になって語りあっていました
全員体育着でした

そんな姿が夕闇に溶け込んでいました
仕事帰り私は車で通り過ぎました
それを見て
私の頭の中に
「ココロにアイがなくても差し支えは何もありません」
と言う言葉がまるで産まれて間もない蛇のように現れました

何でだろ
説明できませんが
私の詩作りはいつもそんな風にして始まるのです

私はけして愛に飢えてはいない筈なのに
どうしてもネガティブな方向に言葉を歪めてしまうのです


私はノーマルなタイプの人間じゃないのかもしれません
ポジティブに逆らう事で
ある種の快感を欲しがってしまうのです

ココロにアイがなくても差し支えは何もありません
ココロアイがなくても何の不便もありません


自由詩 ココロにアイがなくても Copyright こたきひろし 2019-06-20 06:46:45
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