太陽が来る
唐草フウ


声という声を泳ぎ切った星は
「優」という島に行きついて
そこからも笑いながら
切りすて別れあう

どっちつかずなため息は
底のない海に
小さい赤いシールになって貼られた
そこに何も変化はなかった
それでも
かすかな粘着力が
どうしを寄り添わせる
ことはできた

くりかえす
月の先は
どんな刃先よりも鋭くて
ときどきそれに
処された
そして、また
施された




















(時)












だいじょうぶだよ


にげていいよ



つらくないよ

おかねはらわなくていい




なにもいらない



じきにたいようがくる


たいよう

くるから
















自由詩 太陽が来る Copyright 唐草フウ 2019-06-07 21:44:59
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