わたしのワンピース返して。
杏っ子

最後の恋かもしれない
恋に恋して恋かも分からないまま
私は何枚ワンピースを縫ったのか。
私は知らなかった、
あんなに小さなお花に劣等感を微塵も感じず
ブレザー着こなす紳士ぶった紳士、
くまのパディントンのような男性を。
私はその男に現実逃避し、2年間夢を見て、ワンピースを作り続けた。
あいつの押し開けたドアに挟まれながら
2年間も追いかけた叶わぬ夢を。
タランチュラ
壊れた夢に乾杯。


自由詩 わたしのワンピース返して。 Copyright 杏っ子 2019-06-01 20:52:11
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