母、UFOと接近遭遇す!
マサヒロK

数年前に家のベランダから長男と一緒に、正体不明の飛行物体、いわゆるUFOらしきものを見て喜んだことがあるのだが(パチンコ玉のようなものがスーと横に移動したり、突然いなくなってしばらくして全く別のところに現われたり、またいなくなったりという現象が数分続いた)、それよりすごいUFO体験をした人間が我が家にはいる。それが母、現在85歳である。とはいっても、見たのは今より30年以上も前の話だが、あまりにも生々しい内容の話だったので、今でもよく覚えている。
30数年前、当時我が家は自営業をしており、自営業の工場と自宅が30メートルほど離れていた。夜、仕事を終えた母が夜道を自宅へ向かって歩いていると、何やら後ろの方が明るくなったような気がする。振り向いてみると、ピカーと光る三角形の物体が(母の言葉を借りると、イカのような)、母の耳元を掠めて、向かいの家の植え込みの中へ落ちた。何かと思って確かめようとしたが、向かいの家の敷地だし、なんだか怖いので確かめられなかったとのこと。しばらくしてその話を聞いた私はとっさに、「きっとそれは、リモコンで動く偵察用の小型UFOだ!!」と当時UFO関係の本をよく読んでいた私は思ったのでした。それにしてもすぐ知らせてくれれば探しに行ったのに、今でも悔やんでも悔やみきれない気持ちですが、当時の自分は実家にいなかったかもしれないので、仕方なかったのかなと思っています。
母は真面目な人間で、普段はUFOのことなど何も興味ない人間なので、話の内容は何の脚色もないありのままの話だったと思います。いったいあれは何だったのでしょうか?


散文(批評随筆小説等) 母、UFOと接近遭遇す! Copyright マサヒロK 2019-06-01 00:24:17
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