The END
ハァモニィベル

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・・・・、・・・・・。
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・・・、・・

いいえ 堕ちたのは君たちです
堕ちてしまったから脳を損傷したのです
記憶にないのでしょうね 
ああ お気の毒

その傷口を
華と間違え
ずっと介抱していたのは
一羽の蝶でした


春から来た蝶でした


千切られて
雪のようにふりそそぎ
みずからを
眠らせたという孤独な蝶でした


暗冷の極まるうつろを背に

 それは、

泡のように舞いながら
哀しみのあまり空で裂け、、、
春に還った蝶でした


おわり。


















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自由詩 The END Copyright ハァモニィベル 2019-05-28 06:26:24
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