恋
秋良
てのひらに
零れてしまったら
死産でしょうね、きっと
背骨が裂ける瞬間より
翅を広げず、駆け出した
(荒野の果てで
空を背負って暮らします)
わたしは粗野で
花を食む虫
砕けた翅が薫ります
自由詩
恋
Copyright
秋良
2019-05-21 09:13:59