ペイン・イン・マイハート
秋葉竹

先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ

愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ

各個の自我が邪魔になるって心の壁は
哀しみと手を繋ぐ覚悟だけしっかり受け入れます


前頭葉のオレンジ色の熱量が
心の隙間に暖かい匂いを浴びせるから
ピンク色の夜間教室の奇しき美しき女よ
たれも邪に勘ぐるなかれ
先生のあの暖かい目が好きでしたよ


好きになって寄り添いたくって
彼女の流れる黒髪を触りたいと思って
さめざめと涙流す青春の甘さに耐えてでも
出逢いを待つ休日の朝は白く寒い牛乳の世界
性さえはみ出して毒性の瓦斯が降りくる街に
耐えられない酷い濡れ方が嫌いです

野の仏にも似た先生の優しさを踏みにじり
つまらないネットの流言飛語に踊り
時には我を忘れ鬱血し
毒舌の中に性的な愛情を認めた時

先生の手伝いに徹する私の目にくだんの
さすらい猫の泣き顔が収められるでしょう


嫌われることに耐えられないなら
生きて行く資格がないのですよと

誰も彼も『誰そ彼』どきには死にたくなるんです
という真実に一番近い毒に近づきたくなるんです

遠い心の痛みを感じる神経はない

この心の痛みを伝える言葉はない






自由詩 ペイン・イン・マイハート Copyright 秋葉竹 2019-05-21 06:05:14
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