侵入者
草野春心
桃を食べていた
指で口をぬぐった
戸が開いて何かがわたしにふれる
液状の 概念じみた何かがわたしにふれる
死んだ後もそこに在るとされるものだ
それは 戸を開けてはいってきた
一介の侵入者にすぎないのだが
自由詩
侵入者
Copyright
草野春心
2019-05-18 10:43:45縦