《 火影 》
ハァモニィベル

消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく

寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い影をふりまく

真紅の虹は メラメラと
黒い砂になって
その影が ようやく何かを
わたしに語りかける











自由詩 《 火影 》 Copyright ハァモニィベル 2019-05-17 18:13:44
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