《 火影 》
ハァモニィベル
消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく
寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い影をふりまく
真紅の虹は メラメラと
黒い砂になって
その影が ようやく何かを
わたしに語りかける
*
自由詩
《 火影 》
Copyright
ハァモニィベル
2019-05-17 18:13:44