ミラーボール
ふじりゅう

大丈夫 ミラーボールは
いつもまわっている
無号電話のような 呟きにちょっと
突っ伏して泣いている だけ なんだよ

誰も 知らないだろうけど
あの子は おっぱい 割と小さめだし
目をつむってと 呼びかけないと
決して望んだとおりにキスもできない
愚かなベッドのワンショット
高校生時代はコカコーラで
だいぶ満足していたのに さ
カクテルの銘柄をスラスラ言えちゃうくらい
上手くいかない現実に
辟易していたってこと
かんらかんらと話す君には
伝わってなかったのかい?

大丈夫 ミラーボールは
今日もいつもどおりさ
今からピストルをぶっぱなして
深い檻にはいっていたいだけさ
邪魔をしないでくれ
軽々しく死ぬことは
もうできないって分かり切ってるから

ダンス ダンス ミュージックの群れは
大群で病のオレを取り囲む
テキストと化した君と
BGMをさまよっているよ
どこかに君以外の愉快な
思い出をちょうだいよ 新しくてもいいから

だめだよ ギラギラと
殺人現場のミラーボールで
やっぱり生きては行けないみたいだ
誰が無視をする?
永遠を与えるな 大気圏で燃え尽きる
グラスホッパーになって
どこかの惑星にでもなろう
もちろんふたりきりだから
邪魔者が流れてきても
回り続けていようね
ギラギラと 地球をギラつかせる
ミラーボールのような星に変わろうよ


自由詩 ミラーボール Copyright ふじりゅう 2019-05-13 04:20:20
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