女ごころ
こたきひろし

男ごころと
女ごころと
人間の心には
形も色もない

男の体と
女の体と
人の体には
確実に
形と色がある

目でみて
耳で聞いて
鼻で嗅いで
手で触れあえる
お互いの体の
どこに
心があるのかわからない

子供じゃないんだから
いい大人なんだから
今更そんな愚問をこねだしてどうすんのさ

って
声が聞こえてくる
訳がない

目前の信号機が青にかわる
ブレーキを踏んでいた足を
アクセルに踏み変えた

心が主体で
体はそれに従うのか

体が勝手に暴走してしまう事は
否定できないな

また考え出して危ないよ
ちゃんと前を見て
周囲の状況はみるみる変わるから

ハンドルと
アクセルと
ブレーキ

しっかりと操作して

スタートがあれば
必ずゴールはあるんだからさ

話は変わるけど
女ごころって
掴み所ないな
つくづく思うよ


自由詩 女ごころ Copyright こたきひろし 2019-05-10 06:22:13
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