精神
次代作吾

精神の滅形が
赤そして黄色
青へ
そして赤へ
また黄色へ
幅5メートルの横断歩道に
100万人の腕が

そして左
また右へ
風が吹いてやんで
また吹いて
何度目かの誕生日を数えてしまう
そーゆー精神が
渋滞して
作用して
前に進む動力となり
また壁に押し当てられて
声を出したいような
出したくないような
声が出るような
だとしたら
絶叫になればいいのだけれども
精神は何度目かの波で
きっと崩れる
何度目かの波を乗り切って
それはもう瞬間を
の意味以外もなく
ただなんとなく
もしくは必死に
しかし私が優しさを感じてしまうのは
崩れてしまった精神は
皆おんなじ形に収まる
なんやかんや
くやしいものだ
とも思う
いつもどおり推敲もせず
好きな詩人の詩のようにもならず
でもなんとなくポチポチと
して
いつ幕が下りるのか
幕を下ろす人がいなければ
降りない
そんな当たり前のことを
自分で下ろす方法もあるにはある
それもまたやっぱり
おんなじ形に近づいていく
滅形の先
ちょっと暗い感じになってきた
でもなんちゅーか
なんちゅーか
そもそも滅形って
意味がわかっとらんから
なんとなく
そんな感じで


自由詩 精神 Copyright 次代作吾 2019-05-07 23:55:41
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