重力に関する妄想
マサヒロK

「トンデモ科学」と言われる向きもあるかもしれませんが、おもしろい理論と思ったので、載せます。
最近ネット上でおもしろいと思った記事は、「重力は引っぱる力ではなく、押す力」というものです。これはどういうことかというと、宇宙空間は「素粒子ニュートリノ」で満たされている。それは全方向からきている。全方向から均等に来ているので、宇宙空間に投げ出された物体は、力が釣り合って静止する。しかし、地球のような惑星があると、足元つまり地球の裏側から来たニュートリノは地球の抵抗を受け、その速度が落ちる。一方、頭の方からくるニュートリノは地球の影響を受けないので、速度は落ちない。足元から来るニュートリノのエネルギーは、頭上のそれより弱くなる。結果的に頭側の方の力が勝るので、地表の物体は地面に押さえつけることになる。それが重力の正体・・・
この説が本当なら、それでは、ニュートリノを遮断する物体・シールドのようなものを作れば、自由自在に重力を操れることになる。頭側にニュートリノ遮断物質を置けば、頭側からの力が弱まり、足元側の力が勝るので、人間は「浮く」ことができる。もしかしてエジプトのピラミッドはこうして作られたのか?恐竜があのような巨大な体を動かすことをできたのは、今と昔とでは地殻や地面の組成が違い、ニュートリノを遮断する力が弱かったので、今より重力が弱かったのかもしれない・・・などと色々と想像は広がる。宇宙ステーションを作った場合、床側にニュートリノ遮断物質を置けば、天井側からのニュートリノの力が強くなるので、人工的な重力場を作ることができ、地上のように活動できる。そして、飛行する宇宙船の周りすべてをニュートリノ遮断物質で覆ってしまったらどうなるのか?もしかしたら、宇宙空間から何の抵抗も受けないので、無限のスピードを得ることができる、つまり超光速度の実現。しかもその宇宙船の中は、ニュートリノの影響下にある通常の宇宙空間とは違うので、相対性理論の影響も受けない、いわゆるウラシマ効果も生じない・・・などと妄想は広がる一方である。
残念ながら私は物理学の知識も数学の知識もないので、上記のようなことを証明することも正否を問うこともできない。トンデモ科学と言ってしまえばそれまでです。しかし現代物理学の中でも特に「重力」の正体がわかりにくいということは以前より確かである。わかりにくいということは、アプローチの仕方が最初から間違っているという可能性もある。つまり「引く力」としたことがそもそも合っていたのかということ。誰か、全く違うアプローチで重力の正体に迫る科学者が出てこないだろうか。


散文(批評随筆小説等) 重力に関する妄想 Copyright マサヒロK 2019-05-07 22:40:45
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