こうもり
はるな


こうもり
羊飼いの夜をたべ
眠たい指をぬすむ
みたいにして

重たい 重たい
朝が
木香薔薇の花びらより
散り散り鳴っていく

まどろみ
落ちゆく空の白い際
いまも街では恋が流行ってる



自由詩 こうもり Copyright はるな 2019-05-06 02:22:01
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