19歳
源 想

夜の道を歩く 

闇の中の秘密

幼子の声が響く 

誰か私を消して

持つだけで孤独が滲む 

誰にも見せぬ過去

気遣って云わぬのに 

隠せば嘘の匂い嗅がれ 


河の底で唄う 

信じた者に傷ついた時

心通うその瞬間を

月の下で待ち続けた

これを稚さという声を

街の喧騒で掻き消しながら

枯れた涙を背負い直す

もう一度だけ抗うために


自由詩 19歳 Copyright 源 想 2019-05-03 20:01:11
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