まるで愛のように
ハァモニィベル
*
黝
(
くろず
)
んだ緑色の風景が
錆
(
さ
)
びてゆく
流れる光の寂しい
故郷
(
ふるさと
)
の未来は
今だけ
微
(
かす
)
かにほんのりと盛り上がって
けれども
断えず推移していく
賑
(
にぎ
)
やかな星の暗い
森林
(
モリ
)
に眠り続ける
差し伸べた小枝の戯れにも似た
仕草
(
しぐさ
)
は
何の影響も持たない意識の記憶となって
けれども
眺めては過ぎ去っていく
いつも
そうなっていく現実を
けれども
そうなっていく現実を
嗤
(
わら
)
う
烈
(
はげ
)
しく意味を忍ぶ言葉のように
熟知の
叶
(
かな
)
わぬ地図を広げては、また閉じて
まるで愛のように
網に指を絡め
首に針金を巻きつけ
球の上で数億の眼が
睨
(
にら
)
み合う
まるで愛のように
*
自由詩
まるで愛のように
Copyright
ハァモニィベル
2019-05-03 03:21:30
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