漆黒流星群
秋葉竹


うっすらと
黄昏ふりくる流星群
みえない心で死んでゆく星



好きなあの人と夢で手を繋ぎ
あてどなき地の
サファリを駆けたい



恋なんて安心できたら恋じゃない
殺すか死ぬかの
アイスピックだ


酔い醒まし
昨夜のお酒の罪重く
夕焼け空に三日月ゆらゆら


ふられたの
冷たい雨が肌を打つ
こんなの恋ではないって言ったね


濡れている
この唇はあの海で
あなたにキスしてもらった夜から


枯れたはず
花や香りはまぼろしで
死んでゆく恋
ただ舞う想い出


春が来る
空の彼方にツバメ舞い
新しい恋、風になりたい


夜よりも
やさしい人のふりをして
すがって抱きしめる、だからちゃんとみて


夜の街
振り切るように
走るのは
あたしの真心
断ち切るためです


涙でしょ?
あたし夕日の中で泣く
こわいくらいの純愛だったよ


世界には
その愛を散らすヤツがいる
白い翼を羽ばたく天使さ


ああだから、あたしは殺すの
漆黒の
あなたを憎むあたしの心






短歌 漆黒流星群 Copyright 秋葉竹 2019-05-03 01:37:52
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