孤独な生命
帆場蔵人

銛が
心臓を

一度でなく 二度つけば

か細い悲鳴の糸
玉が転がっていく

からからと瞳が空回り
その色は失われて

緑のなかを
流れる赤と
銛の重たさ

森のなか
人はひとり




自由詩 孤独な生命 Copyright 帆場蔵人 2019-05-01 13:49:27
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