待たない
唐草フウ



晴れた日に雨靴を
履きたい気持ちを
雨の日に思いきり
傘ささずぬれたり


開いてしまったら
また閉めればいいじゃない
ひとつしかないのファスナー
そう思い込む
のだった
何の誓いだろう
ふさがったら
開ければいいじゃない
ガチガチの儀式


わらわれることを
失ぱいすることを
売れるということ
レベルということ


また届かないベンチに
きたない花びら置いたけど
気に入らなくなったら
棄てればいいじゃない
おわりがひとつだなんて
私が決めたの
刹那に焦がれすぎまして
あきらめた触覚

















自由詩 待たない Copyright 唐草フウ 2019-04-27 21:25:24
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