バスは止まらない
花形新次

停留所で涙を拭きながら
バスを待っていたのは平浩二で
バスに乗った後
発車まで涙を堪えていたのが
中島みゆきだ
俺としては
泣かれた方が楽な気がするが
それは人其々
どちらが良いかなんて
決められやしない

しかし、泣いた女が面倒臭くて
「取り敢えず轢いちゃいましょう」って
バス運転手がアクセル目一杯踏み込んだとしたら
話は違ってくる
相手が面倒臭い女でも
それはやり過ぎってもんだろう
・・・・ん、違う?
自信がなくなってきた



自由詩 バスは止まらない Copyright 花形新次 2019-04-23 19:54:50
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