#231
田中恭平

大いなる眼ひとつは
花の翳に隠れて
それはどこにでもあり
私を見ている
幻覚だ
幻覚だ
とこころの内に
騒ぎつつ
平然
穏やかでいる
春の昼

なんで物を書いているんだろうか
すべては火へとかえるのに
一方書いた物
すべてがいとおしい
積み上げた
詩や
日記に
永遠を
夢みてしまうよ
恋のように

あなたは今ごろ
就労施設に通っている
話題に花は咲いたかな
わたしはここで
花を摘んで

大丈夫
きみは懸命
歩んでゆける
歯がゆいわたしは
色々な物を
ただしい位置に
おさめています



自由詩 #231 Copyright 田中恭平 2019-04-19 09:45:39縦
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