ステレオスプートニク
カマキリ




たとえば君がこの厄介事に手を伸ばさない歴史があって
その軸に戻ろうとする意志も目的もなくなったら
大爆発のスキマから僕にハローと言ってくれるかい
ふんぞり返って偉そうな海老が光線銃を撃ち続ける未来なんだ
似合わないサングラスの内側で
いくつもの宇宙が入れ替わっていくんだ

邪魔になるひとつひとつをへし折って
積み上げた物の巨大さにただ一瞥をくれて
こんなはずじゃあなかったって口をしながら
こぼれ落ちるほどにありあまる微笑みを
太陽系に届けるのが罪なら、また海を割って出ていくのかい

あの羊飼いがロボットだって、いつから知ってたの?




自由詩 ステレオスプートニク Copyright カマキリ 2019-04-18 22:47:38
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