波紋
ミナト 螢

ひとりになると
宙ぶらりんだ

信じることも
期待することも

釣り糸を垂らす
時間を抜けて

餌だけ食べてる
イージーな暮らし

誰かの海が
側にあった頃
心の動きを
魚拓に取って

掴んだ身体に
洋服を着せた

揺れていたんだ
魚のように
震えていたんだ
カモメのように


自由詩 波紋 Copyright ミナト 螢 2019-04-18 10:53:47
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