#229
田中恭平


風に押され
ながされている
ように歩く
まだ
昼食まで
時間がある
歩こう
病んだ肺を
正していこう

想起すれば
それはなんであったか
あなただけが知っているのに
あなたはそれを無視した
無視して
黙々と
仕事をしていた

わたしは
取り残されたようなここちに
毎日なっている
だから思い出すんだ
わたしは海で
叫んだことを

地に足がついていなくちゃ
いけないね
特にこころが自由なときは

花桃、鳴らない携帯
信仰、ディストーション・サウンド
訪れないカタルシス、惰眠
呼吸、白く
必要なものだけで構成される
実験、失敗は不可避


 
 


自由詩 #229 Copyright 田中恭平 2019-04-17 10:45:57
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