遠吠え
犬絵

濃い
牛乳を
まだ薄暗い
牧場の朝
飲んだ
東京を棄てた


影は長く
りんごの木まで伸び
わたしは大人気のタピオカ店を
なぜか思い出し
青くなった空を見上げ
人を

誰も思い出せないことに
満足する

ことにする





自由詩 遠吠え Copyright 犬絵 2019-04-13 09:46:17
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