すなはま
秋葉竹


さかなのひれが走り
海はのどかに青い石をのみこむ
くじらのせなかに白い
かげがえんえんと生えている

むろん海だけじゃ
生きていけないから
あたたかなほうようをおこなうのは
水平線でのことだ

空とだ
うそだ
私とだ

じかんが止まっている
いや、
止まっているのは、夢か
でも弾き飛ばされた
すなはまでひとり膝をかかえて
笑いながらななつのうみを
呑み込んで苦しくて泣いたりする

笑いながら泣くなんて
誰かさんみたいなんだね?







自由詩 すなはま Copyright 秋葉竹 2019-04-06 12:06:43
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