夢路
梅昆布茶

ぼくの朝は完結しないつめたい夜を引きずってはいない
ぼくの大腸は閉塞して夜をためこんでいたけれどもね

カーテンを引くと天使はねぼけまなこで羽ばたいている
窓からのぞくと景色のはじに満開の桜の樹があって

いくつかの峠道をへて空にのみこまれてゆく路がある
それはだれでもがたどれる路なのだろうか
それともときどきしか垣間見れない夢路なのだろうか

ぼくの夜は道玄坂か代々木公園のあたりに紛れ込んで
ちょっと休息をとっているだけかもしれないのだ



自由詩 夢路 Copyright 梅昆布茶 2019-04-05 13:09:00
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