昨日へ落ちていく日
もとこ

もう一歩も進めないと悟った時
世界は私から視線を逸らした
すべての約束は灰になって
希望の抜け殻と共に風に散った
誰かがそれを自由と名付けたので
幸福の定義も裏返ってしまった
私は確かに誰かと一緒にいた
そんな記憶も涙と共に流れ去り
見上げた空はあまりにも蒼く
時系列の崩れた眩暈に襲われた私は
そのまま昨日へと転げ落ちていく


自由詩 昨日へ落ちていく日 Copyright もとこ 2019-03-31 15:38:42
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