こころを濡らす4月馬鹿の日
秋葉竹

運命と
目と目があうのはさくら降る
まだ肌寒い4月馬鹿の日



泣くのなら
いつもの棒つきキャンディが
溶けて流れた黄昏にしな


目は優しい
口は軽くてほどほどに
好きって言われてがぶりといかれる



本能の
おもむくままに好きになり
わるもの承知でつらぬく純愛



罪の夜
ダメになるほど優しくて
弓矢をギリギリ引き絞る月


へぇ、それが
寂しい幸せとかいって
あたしの幸せ茶化すんじゃない


怪獣が
あのビルこわす無邪気さで
この愛こわすあなたのリアルさ


その街が
だいじな陽射しの降る街で
むかしのしあわせ濡らしてきゅんきゅん







短歌 こころを濡らす4月馬鹿の日 Copyright 秋葉竹 2019-03-30 05:50:24
notebook Home 戻る  過去 未来