殺した後に
朝焼彩茜色

貴方に
わかってもらえなくて
初めて
ブロックした親友も
よその道を歩く弟も
私に わかって欲しかったんだと
ただ受け止めて欲しかったんだと
わかった

巡ってきた課題にぞっとした
束の間
手遅れで
貴方の表情が生き返るのに
時をひとつひとつ置いていかないと
いけないような
この春も見送るしかないのか

あいしているのに許せなく
私は確かに貴方を殺してしまったんだと
言葉で容易く死なせること
気づいた

手遅れで未熟者にしかできない仕業に
折り合いを祈って
合掌の温もりが貴方を包んでくれますようにと

来世でもと思ったけれど
私は人間になりたくないから
貴方の側でつぶらに咲くお花になって
たくさん修行して
貴方の耳元にいる 一体である貴方に
なりたい


自由詩 殺した後に Copyright 朝焼彩茜色 2019-03-20 10:49:17縦
notebook Home 戻る  過去 未来