みつまたカノン
るるりら

A

光とパッションで
あい わず ぼおおん
おもわず ぼんぼぼん

三叉路のような枝先に
咲いているのは紙様の花
花の名は みつまたで

なぜだか知らぬが いにしえの人は紙を梳いた
枝が三つに分かれているから みつまた
紙に神がやどりますようにと 咲いている


B

はる一番の すっぱだかさで
あい わず ぼおおん
おもわず ぽんぽん

ボールのように咲いてます
三つの枝の先で みつまた咲いてます
春は三叉路分かれ道 思考は みつあみ

なぜだか知らぬが いにしえの人は紙に書いた
現在を過去を未来で書いて 花笑う
わかれても また別の形で会いましよう



C

仄見える あなたのビジョンに
たまゆら ゆれて 風光る
雲足の速さのままに髪を梳かし

結んでは開いて手を打って また開き
ひろがっていく こころ映えは 春霞
もう悩むのはやめ歌い始めました 
AからBへの歌を歌い  BはCの歌を聴いています
CかAと重なってきたらカノンです ほら耳を澄ましてみて
                  


はるが おんがくのように ながれている



自由詩 みつまたカノン Copyright るるりら 2019-03-18 17:28:08
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