パラパラと振りかける
朝焼彩茜色



パラパラと振りかける
殺風景から出汁をとる
彩りなんていらない
味で決まり

正面にぶつかって 腕を直角にパキパキ振る
末広がりのヘアスタイルに
器がついていかないシルクハット
飛んで行った羽の呟きの軌跡
首を180度回転させて見届ける

花柄のカーテン 翻して
味気無い月の去った夜を
灰汁を取りながら
煮込んで 煮詰まって
水分が飛んだところで

パラパラと振りかける


自由詩 パラパラと振りかける Copyright 朝焼彩茜色 2019-03-06 23:17:39
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