Waiting Girl
la_feminite_nue(死に巫女)

つまらない朝の翌朝
何もなく 考えたくない
私の頬には きっと
アザのような憂いと きっと
果てもない希望とがあるのだね。

分からない 分かることのできない
企まれた理由が いま
私を押して
私を殺して
私を引き裂いてゆく

遠く 巡る 星雲の夜に
天使たちは
七色の光をまいて 舞い降りた
そこは荒地
悲しむ者も富む者もない。

音楽がある、
風に転がる石 石 石
砂につまづく 風 風 風
風の下に膝まづく
人 人 人

民は からころ
車を押してゆく
食べ物を売り、食べ物を買って
子供を産んだり
子供を殺したり

そんなものから みんな離れて
私は都会
煙草喫って
珈琲飲んで
笑って、黙って。

あざむいて
必死なんか無いって言ってるけれど
これだって私たち
人殺しと同じように暗い気持ちで、
泣きたくもなる 未来。

未来なんて無いんだって
果てもなく 絶望して
やり場のない手を
自分の手首に持ってってさ、
私 昨日よりは今日悲しいんだ。

切なくても涙も出ないのは
不幸なこと?
いっそ戦争が起きればって
願っている
悪魔の私がいる

悲しくても泣けもしないのは
私が冷たいから?
そう、冷たいから
別れだって
押し殺したように耐えて来れた。

ドッグ・カラーほどの善意で
あの人たちの幸せを望むのは

嘘だって吐きたくなる
とぼとぼと 足音。

靴音立てて
なぜか逆らって
激しい気もちを叩きつけても
あくまでも都会よ
ここ

私だって
ジハードの戦士のように
銃をささげ 走っていたってよかったのに
ここは 住んでいる街
ただ嘆いている 朝。


自由詩 Waiting Girl Copyright la_feminite_nue(死に巫女) 2019-03-03 16:52:12
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