休けい
水宮うみ

表面上は笑っていても、
僕は心の中で、泣いたり怒ったりしている。
吐き出されなかった感情が、お腹のあたりにたまっている。
生きていくために、嫌われないために、気持ちを置いてけぼりにしてしまって、
僕の心はどんどん息苦しくなっていく。
だから、休むことにした。
自分の気持ちを感じるために、立ち止まることにした。

僕は、僕の心と話をした。気持ちを思いつくまま書き出していった。
自分自身と話し合うことは、大変だったけど、
ちょっと気持ちが楽になった。
人に嫌われるより、自分に嫌われることのほうが、つらい。
だから僕はこれからも、ときどき休けいするつもりだし、
今までよりもう少しだけ、気持ちを言葉にしていこうと思う。


散文(批評随筆小説等) 休けい Copyright 水宮うみ 2019-01-27 17:48:14
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