犬絵


時計の



どうぞ
ご勝手に
どうぞ


変わればいい
変わりたい人は
変わればいい


その時代の
心のカタチを
あなたに
教えてあげようと
思ったけれど
時代のカラクリは
嘘がお上手で
コロコロ コロコロ
鈴を転がしながら
コロコロ コロコロ
刻一刻と変わっていく感じ
それでも
心のカタチは
お教えすることを
やめない
勘違い
の声


釣り上げられた成功の光景は
置いていかれた人の数を気にしない


あなたしか、いないんだ
待ってください。
あなたしか、いないんです


そんなこと急に言われても
いったいなんだってんだよぉ
ムカつくなぁ


変わるのが時代の性で
それをみつけるのが
幸せな
友人達の
技だというけれど
もう
ちょっと
いいや
なにを運命と思うかは
外されない真実のスクリーンのうえのフェイク
人に尋ねる最後に欲しいものは
なんですか?


つながるべきなのは
勝手に変わる汎用性
まるでしあわせを素描しただけの
知ったかぶりが謎なのです


ぼくは
ひとりでも
楽しくはしゃぐ


それこそあり得ない
おとぎ話の夢の中のような
破滅的に凶暴な
だが自衛的な
猟をする
犬の頭を
撫でてあげよう


お酒を呑んで
欠損された心は
再生することはない
朝から晩まで
呑み続けていた
悲しみを
もう、
忘れ去ったけど、
もう、
立ち去って
しまったけれど、


か弱い心など
あるのなら
か弱い心など
不燃のゴミの無神経を
針で突き刺すほどの
危険はつきまとう
いつのまにか
こんな風に
消える



咲く
造花のカーネーションを
悲しみを生花としては
時間軸の不自由さを
空気と化すことが
目に見えない夢
と成るのだが
焼き終える
罪はこの
時計の
針で







自由詩Copyright 犬絵 2019-01-20 08:03:05
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