ゆび
るるりら


水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは だれのこともゆびささずに
まえだけを見つづけてくれていた

人をゆびささない ひとさしゆび

私を にくんでおられる あの方も
きっと 持っていらっしゃるに違いない指 ひとささん指


自由詩 ゆび Copyright るるりら 2019-01-18 20:54:28縦
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