ハテハテ
若乱

20年遅刻して
保育園の大運動会「おゆうぎ大作戦!二番煎じはズタ袋」の
スタートラインに立っていた
多分寒すぎて目が覚めたのだ
鈍感すぎてわかんないけど
雲がどよどよ流れて月も星も全く見えない
芝生はすっかりはげている

生ゴミの過去を担いだ腐りかけの赤子だ

台風も

秋も

数多の瞬間も捨てている

そのことにも気付かないのだ


役立たずとは、役立たずとは、と
頭の中でこだまする
無知ほど罪深く惨めで苦しいものはない

1人だ

同級の人達は
恐竜になって空を飛んでいる



自由詩 ハテハテ Copyright 若乱 2019-01-17 14:47:44
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