Kabosu
花形新次

あなたのことを
思い出すたび
香る柑橘系の匂い
この指先に残る感触
レモンでもなく
柚子でもなく
あれは確かに
カボスだった
私が搾ったときに
あなたが洩らした
微かな吐息
それを愛だと信じたことは
私の間違いだったのでしょうか?

いつだって
どこだって
どんなものにだって
かけてしまう
とても忘れられない
今でもあなたは徳島県民の誇り

他の人から
それはスダチと指摘され
私のすべてが変わってしまった
苦しくて悲しくて
さ迷い続けたけれど
やっぱり
カボスはカボス・・・・
それだけは確か

いつだって
どこだって
どんなものにだって
かけてしまう
とても忘れられない
今でもあなたは徳島県民の誇り




しつけえな!(怒)
だから、それはスダチだって言ってんだろ!
ス!ダ!チ!







自由詩 Kabosu Copyright 花形新次 2019-01-10 00:18:37
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