境界域
ひだかたけし
死体のような
ひたすら一点に
冷たく凝固していく
気配、
辺りに充ち満ち
私は漆黒のアスファルトを進む
蒼く蒼く結氷する
異界の感触、
次第に足許に広がり
じわりと恐怖に浸されて
未知の予感に眩めいて
自由詩
境界域
Copyright
ひだかたけし
2019-01-06 20:15:56縦