ト なって14 元日の神々
ひだかたけし

神走る
跡を追う
ただ痕跡のみ
残す
見えぬものを
聴く言葉、掬う言ノ葉
散らす人

俺は流石に音を上げた
貴女の遠去かるスピードに
流れる石、意志、猪の
猪突猛進
速度増し
雪崩れ来る狂っ! 
言葉失い
鉛の肉身を引き摺って
水面に溺れる狂った魚

未だ朝早き湧水の
うっすら青い水底から
貴女は不意に現れる
狂った魚を抱きしめに
残酷にまた美しく
虚空に声を響かせて

〉狂うどころの話じゃないワ
〉狂う余裕は何処からクルのっ
〉鬱に陥る傷深くとも
〉壊れたママでパパを呼べ

パパ神々の
元日を走った
夕に茜に燃える富士ヤマの
その巨大さに眩暈して
眩む俺の視界の奥を(魂の奥を)
確かに横切り沸き起こり
次々ガミガミ走り去り
貴女に逢いに百万、
里!

里はいったい何処に在るのか
夜空に輝くオリオン三ッ星の
下方に潜む底無し馬蹄形
馬頭星雲ブラックホール
次々星を呑み込む辺り
ソコは確かに空無オン
空無蠢く世のハジマリ
ロゴスミュトスの
底割れソコワレそこで我
初めて産声を上げた処
里あり我在り空無恩!

空無空海ソラウミ麗し
漂う精霊の声木霊
白壁囲う孤独の部屋に
降霊降誕
驚嘆するオレ、
崩れ落ち

掬う、木霊、掬う、木霊、木霊、木霊、掬う、掬う、掬う、掬う、言葉、孤独、木霊、コトバ、
掬空、掬空、崩れ、,、,、,孤独

鉛!背負い

走る
跡を追う
ただ痕跡のみ
残す
見えぬものを
聴く言葉、掬う言ノ葉
散らす
詩書き人
























自由詩 ト なって14 元日の神々 Copyright ひだかたけし 2019-01-02 23:12:53
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