年賀欠礼
ミナト 螢

ポストの胃袋に
積んだハガキは
あっち向いてホイ

知らないままの
顔で運ばれてく

極楽浄土の
土産に持たせた
白い砂糖が
雪に混じっている

姿を見せずに
気配を残した
亡者の心が
蘇る場所で

塩を撒いた
天国への階段
降りしきる雪が
固まりながら

明日は扉を
開けられるかな


自由詩 年賀欠礼 Copyright ミナト 螢 2019-01-02 13:42:47
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