ト なって13  空無オン!
ひだかたけし

純白の気 
立ち上がる
動いていく底から
純白の声 木霊する

風は木の葉を散らし
人は言の葉散らし
瑠璃色の地球は
冴え冴えと
自我の意識の奥に座す
(光ひかり、光の輪)
人は孤独の井戸に降り
吃る言葉の根を探す
炸裂宇宙の無音の端で
雪降る宇宙の真ん中で
(しっとり濡れていきながら)
精霊を母を気高き女を
憧れ懐かしみ追いかけて


、声

 声、

 声
  声

やはらかな   空無
そこ   やすらぎたゆたい
うごいていくとき    おん!
        やすらぎたゆたい
貴女の声    空無 
やはらかに こだまして こだまして
うごいていく       おん!
そこ ちんもくのこえ くうむ おん!
貴女のこえ こだまさせ
こだまさせ こだまさせ こだまさせ
くうむ おん! くうむおんおん! くうむおん!
 うごいていく
やはらかに


、声

 声、

 声
  声

声、柔らかに
人間(ミクロコスモス)という舞台に踊り
炸裂宇宙(マクロコスモス)の柔肌に
官能の剣を刺す、舞って刺す
 空無おん!空無恩!
わたしは貴女を受け止めて
レシーバァレシーブゥ
言ノ葉散らし
 空無音!空無オン! 
無常を越えて 遥かゆく








自由詩 ト なって13  空無オン! Copyright ひだかたけし 2018-12-29 18:41:50縦
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